通信戦争!!!!

今は家にいない兄の部屋にあったので、読んでみたのだけどかなりはまった。
そういや兄は同業他社だったのだね・・・
もう7年前の本なのだけど、ますます激化する通信戦争の前史が手に取るように分かる(/_;)

とりあえず日本におけるインターネット回線の歴史は、年表で振り返るブロードバンドの歴史(第1回:通信・回線編)を見ていただければ分かると思いますが、この本はADSLが主流となっ2000年代前半が主な舞台で、NTT帝国に喰ってかかったソフトバンクという図式から始まる。

当時はブロードバンド化が進み、高速化・低価格化が目立ち始めた時期。
多くのADSL事業者が、1.5Mbpsを月額4000円〜6000円くらいでやっていたのに対して、ソフトバンクによるYahooBBが、8Mbpsで3000円台ということをやってのけたのである。

壊し屋の孫さんのことなので、他社はどーせ口だけだと思っていたところ、記憶に新しいであろう駅前のモデム配りやらIP電話戦略で一気にのし上がっていった\(゜ロ\)(/ロ゜)/

しかし、そんな時にひっそりと光ファイバーも計画が進められていたのである…さてこれからどうなるか!!ってな話(だいぶはしょりましたが)。



当時の図式は、Yahoo!BB、アッカ、イーアクセス(安く早いADSL)、NTT(本当は光ファイバーに移行させたいけど、まだ時代はADSLなんだな)、電力会社系、KDDI、U-SEN(光ファイバーでひと旗あげてやるぜ)、CATV(エリアは狭いけど速くて安いよ)という感じ。


今の図式は、Yahoo!BBイーアクセス(速度より安さのADSLでっせ)、NTT(時代は光だワッショイ)、電力会社系、KDDI(NTTよりも安くオシャレな光)、CATV(地域は限られるけど光だから下りは安定してるし、使い方でコースが選べるよ)、モバイル(WifiやらWimaxでどこでもネットできまっせ)という感じ。


時代がADSLから光となったけど、あんまり図式が変わっていないことに気づく。


ほんとこういう競争があって今の安いインターネットサービスがあるのかーと感心してしまったが、消費者にとっては安いことは嬉しいけど、ちゃんとやっていけるのかが心配になる。

無駄だと言われながら将来を見越してどんどん光ファイバーを敷設していったNTTの独り勝ちかって思いがちだけど、結局NTTにも指導が入っているし、ソフトバンクパラソル部隊から始まった無茶っぽい戦略を始めとする販売競争はますます複雑になっており、初期費用がないのが当たり前、家電量販店の抱き合わせ販売、大型無料期間やら貪欲な代理店販売などなどめちゃくちゃな世の中。

たぶん今後はモバイルが喰ってかかってくるはずで、そもそもスマートフォンが主流となれば家Netは100Mbpsなんて出なくてもよくなってくると思うし、その隙間に回線に空きが出てスピードが安定したADSLが激安化したり、我がCATVも着々とそこを狙っているわけでどうなることやら・・・

とりあえずシリーズとして続きが出ているようなので、チェックしてみます(゜o゜)